Sigmarionいじり

外付けモデムの接続

別売のPC接続ケーブル (N001M、型番は複数のケーブルで同一なので注意) はRS232Cクロスケーブルであり、 このケーブルに市販のクロスアダプタ/ケーブルをつないでストレートにしても モデムのDSRがDCDに見えるためうまく使えません。

(a) PC接続ケーブルのストレート化による方法

DSR自体はシグマリオン本体から出てきているので、 PC接続ケーブルを改造するとDSR、DCD共使えるようになり、 モデムも接続できます。
注意:結構細かいので、この方法は半田付けに慣れている人にしかおすすめしません。 もちろん、適用結果には責任は負いません。

ケーブルの回路図は上図のようになっています。 4番ピンにDSRが出てきているようなのでこの信号を取り出すだけですが、 既存のケーブルには配線が7本しかないため、 シールド線をGNDと兼用します。

  1. シグマリオン側のコネクタをこじって開けます。
  2. 9番ピン(GND) へ接続されている線をはずして、これを4番ピンにつなぎます。 直接つなぎかえるのは困難なので、私は3番ピン、5番ピンを一度はずし、 はずした線のうちやり易い線を4番ピンへ配線してから、 再度3番5番を配線しなおしました。
    そのため、上の改造済み写真では配線の色が適当に入れ替わってます。
  3. 9番ピンとフレームを接続します。 シグマリオン本体側ではGNDとフレーム間の抵抗が0Ωではなく150Ω程度なので、 この配線をする必要があります。
    なお、一般のAT互換機はGNDとフレーム間の抵抗は0Ωです。
  4. 既存のDSub9pinコネクタは不要なので切り、 新たなDSubコネクタをストレートになるように適宜配線します。 シールド線をDSub5番ピン(GND) に接続するのを忘れずに。 シールド線をDSubのフレームにも接続しますが、 偶発事故が心配なら150Ωを経由して接続します。
  5. 動作確認の後、コネクタを接着剤で閉じます。

(b) クロスアダプタによる方法

しかしモデムをつなぐ場合、DSRは見えててもほとんど意味がなく、 実際ダイアルアップネットワークでは無視されています。 そのため、PC接続ケーブルはそのままで、 間につなぐクロスアダプタを工夫してDCDをDCDとして見えるようにしたほうが ずっと楽です。

クロスアダプタの回路図は左図のようになります。

あとはダイアルアップネットワークからCOM1のヘイズ互換モデムで、 外付けモデム経由でインターネット接続できます。 (ただ、私の環境だと2回に1回程度、 認証に成功したにもかかわらず接続完了にならないんだよなあ。)
(00-10-18)

ダイアルアップppp接続不良

外付けモデムで自前のサーバにppp接続すると 認証完了後だんまりになり接続できないことがあります。 必ず接続できないわけではなく、 接続できないときがあるというのが始末が悪いです。 リセット直後や電源ON直後やなにかの作業後は接続できることが多いのですが、 一度失敗すると連続して失敗しがちになります。
というわけでCFモデムも手に入れて切り分け試験してみました。


Sigmarion
CE2.11J
MC-R510
CE2.0J
接続先自サーバNifty自サーバ
外付けアナログモデム×-
CFアナログモデム×
携帯電話経由アナログ--
P-in Compact(PIAFS)-
○:問題なし ×:認証完了後だんまりになることあり -:未試験

が、さっぱり要因を特定できませんでした。 自前のpppサーバはWin95とかからの接続ですでに何年も動いているものですし、 でもNiftyでは問題なかったり、同じアナログ接続なのに携帯電話では問題なかったり。
自前のサーバ (Solaris2.6J-i486 ppp-2.2.0) にpppログを取らせてみました。

正常な場合
19:14:13 owl pppd[4259]: pppd 2.2.0 started by .zsmon, uid 900
19:14:13 owl pppd[4259]: Using interface ppp1
19:14:13 owl pppd[4259]: Connect: ppp1 <--> /dev/term/d
19:14:13 owl pppd[4259]: sent [LCP ConfReq id=0x1 <mru 1500> <auth upap> <magic 0xdd63bb63> <pcomp> <accomp>]
19:14:13 owl pppd[4259]: rcvd [LCP ConfAck id=0x1 <mru 1500> <auth upap> <magic 0xdd63bb63> <pcomp> <accomp>]
19:14:16 owl pppd[4259]: rcvd [LCP ConfReq id=0x1 <asyncmap 0x0> <pcomp> <accomp>]
19:14:16 owl pppd[4259]: sent [LCP ConfAck id=0x1 <asyncmap 0x0> <pcomp> <accomp>]
19:14:16 owl pppd[4259]: rcvd [PAP AuthReq id=0x1 user="zoro" password="xxxxxx"]
19:14:16 owl pppd[4259]: user zoro logged in

異常な場合
18:49:17 owl pppd[4126]: pppd 2.2.0 started by .zsmon, uid 900
18:49:17 owl pppd[4126]: Using interface ppp1
18:49:17 owl pppd[4126]: Connect: ppp1 <--> /dev/term/d
18:49:17 owl pppd[4126]: sent [LCP ConfReq id=0x1 <mru 1500> <auth upap> <magic 0xe64d3bb> <pcomp> <accomp>]
18:49:17 owl pppd[4126]: rcvd [LCP ConfAck id=0x1 <asyncmap 0x0> <pcomp> <accomp>]
18:49:20 owl pppd[4126]: rcvd [LCP ConfReq id=0x1 <asyncmap 0x0> <pcomp> <accomp>]
18:49:20 owl pppd[4126]: sent [LCP ConfAck id=0x1 <asyncmap 0x0> <pcomp> <accomp>]
18:49:20 owl pppd[4126]: sent [LCP ConfReq id=0x1 <mru 1500> <auth upap> <magic 0xe64d3bb> <pcomp> <accomp>]
18:49:20 owl pppd[4126]: rcvd [IPCP ConfReq id=0x1 <compress VJ 0f 01> <addr 0.0.0.0> < xx xx ...>]
18:49:23 owl pppd[4126]: sent [LCP ConfReq id=0x1 <mru 1500> <auth upap> <magic 0xe64d3bb> <pcomp> <accomp>]
18:49:23 owl pppd[4126]: rcvd [IPCP ConfReq id=0x1 <compress VJ 0f 01> <addr 0.0.0.0> < xx xx ...>]
以後くりかえし
赤行でpppdが出したConfReqではないConfAckが帰ってきて、 これをpppdがAckとして認めないので接続できてません。
passive/silentでやってみましたが結果は同じ。
正常な場合(passive/silent)
23:12:39 owl pppd[6861]: pppd 2.2.0 started by .zsmon, uid 900
23:12:39 owl pppd[6861]: Using interface ppp1
23:12:39 owl pppd[6861]: Connect: ppp1 <--> /dev/term/a
23:12:42 owl pppd[6861]: rcvd [LCP ConfReq id=0x1 <asyncmap 0x0> <pcomp> <accomp>]
23:12:42 owl pppd[6861]: sent [LCP ConfReq id=0x1 <mru 1500> <auth upap> <magic 0xff5ebc77> <pcomp> <accomp>]
23:12:42 owl pppd[6861]: sent [LCP ConfAck id=0x1 <asyncmap 0x0> <pcomp> <accomp>]
23:12:42 owl pppd[6861]: rcvd [LCP ConfAck id=0x1 <mru 1500> <auth upap> <magic 0xff5ebc77> <pcomp> <accomp>]
23:12:42 owl pppd[6861]: rcvd [PAP AuthReq id=0x1 user="zoro" password="xxxxxx"]
23:12:42 owl pppd[6861]: user zoro logged in

異常な場合(passive/silent)
23:13:27 owl pppd[6866]: pppd 2.2.0 started by .zsmon, uid 900
23:13:27 owl pppd[6866]: Using interface ppp1
23:13:27 owl pppd[6866]: Connect: ppp1 <--> /dev/term/a
23:13:27 owl pppd[6866]: rcvd [LCP ConfAck id=0x1 <asyncmap 0x0> <pcomp> <accomp>]
23:13:30 owl pppd[6866]: rcvd [LCP ConfReq id=0x1 <asyncmap 0x0> <pcomp> <accomp>]
23:13:30 owl pppd[6866]: sent [LCP ConfReq id=0x1 <mru 1500> <auth upap> <magic 0x3999783> <pcomp> <accomp>]
23:13:30 owl pppd[6866]: sent [LCP ConfAck id=0x1 <asyncmap 0x0> <pcomp> <accomp>]
23:13:33 owl pppd[6866]: sent [LCP ConfReq id=0x1 <mru 1500> <auth upap> <magic 0x3999783> <pcomp> <accomp>]
23:13:57 owl last message repeated 8 times
こんどは出してもいないConfAckが返ってきてしまってます。 Sigmarionのバグっぽいんですが、 自前のpppサーバの構成がおかしいことも十分考えられるだけに…
どなたか回避方法なりご存知ありませんか?
(00-10-25)

シグマリオン交換

Pinコンパクトとの相性問題でシグマリオン交換しました。 若干音程が低くなってます。前のと直接比較してないけど半音ぐらいかな。 スプリアスが干渉レベルだったので元周波数をずらしたのでしょう。 あとシールドの強化がされているそうです。

pppでのモデムでの接続はあいかわらず同じ症状でだめです。
(00-12-27)

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