さて親機との通信も周辺との通信も片付いたら、 あとはCE本体のアプリケーションです。 今までのeVBはあまりにへしょへしょで、 業務アプリケーションでは事実上使い物にならないのに、 モバイルだから普通のVBより簡単だろ、新人にでもやらせておけ、 なんていうSEがいたら 「ちょっとお前、表に出ろ! 俺は出ないけど。眠いし。」 状態でしたが、.NET Compact Frameworkがサポートされ、 VB.NET 2003を使ってユーザインターフェース部分の開発が 出来るようになりました。 もちろんCompactがつくので、 通常のWindows上でのVB.NETとまったく差がないわけではないですが、 ちょっとしたアプリではまったく問題にならないでしょう。

.NETって何?

要するにMSのJavaもどきです。 VB.NETで作成された.exeファイルは、 CPUに依存しない中間コード(MSIL)で成り立っています。 VB.NET 2003で作成した適当な.exeファイルを ildasm.exe(Program Files\VB.NET 2003を検索してください)で表示してみましょう。 中間コードを逆アセンブルして表示できます。

基本的にはこの.exeをそのままCE上へ持っていって実行できますが、 すべての機能をサポートするとCE上では重くなるため、 Compact Frameworkという形で機能制限したシステムアセンブリを利用します。 VB.NET 2003でスマートデバイス向けのプロジェクトを作成すると、 こちらのアセンブリが利用される.exeが作成されます。 この.exeは.NET Compact Framework Runtimeが入っているCE機上で動きますし、 Win2000上とかでもそのまま(.NET Frameworkが入っていれば)実行することができます。

概要はこのあたりのチュートリアル等を参照してください。 って書くのが面倒になっただけだったり。