現在のフレッツADSLの接続形態は上記のようになっている(と思う)。
PPPoEドライバはパソコン上でソフトウェアで動作しているので
パソコンの電源を切ればPPPoE接続は解除されてしまう。
このPPPoEドライバの機能をネットワークカード側に持たせる。
パソコンのOS側から見ると、擬似的なPPPのダイアルアップアクセスポイント、
あるいは自動アドレス割付されたネットワークカードに見せる。
また、フィルタリング機能の貧弱なOSのためにネットワークカード側で
フィルタリング設定ができるようにする。
パソコンの電源が切られたときはスタンバイパワーで動作する。
監視部はマジックパケットを監視してパソコン本体の電源を遠隔からONしたり、
あるいは簡単なメール・Webサーバ等の機能を持たせられるようにする。
その他本体の電源が落ちていても、Ethernetにつながっているマシン群のために NAT機能を持ち動作するとか…要するにルータがカードになっただけですな。 ルータとの大きな違いは、あくまでもネットワークカードなので、 パソコン本体にはグローバルアドレスが割り当てられる、ということです。
カードの回路ブロックは上記のようになります。
基本的には昔あったインテリジェントNICと変わりません。
EEPROM等はほとんど持たせずに、すべての機能はRAM上でホストより展開されます。 そのためRAMには64MB以上の容量が必要です。 本当に停電があった場合には動作できなくなりますがそれはそれでかまいません。
CPUはOSとしてNetBSDが載せられればいいので何でもいいんですが、 将来の光を見込んで100MbpsのPPPoE処理が出来ることと、 カード全体の消費電流を300mA程度に抑えたいのでそのあたりが選択できないかも。 なお、消費電力はこのカードの要ですので、 FIFOバッファはもちろん100BaseTの機能ブロックも こまめに電源をコントロールできるようにしておきます。
カード全体はこの程度ならLow-profileに入るでしょう。 なお、拡張コネクタをつけて、ADSLモデムカードを載せられるようにしておきます。