…いしかわさんごめんなさいごめんなさい(^^;
以下の内容は独自に推測してたりしています。適用と結果はおまかせします。

分解方法

電源コンセントは必ず抜いておきます。 ヘッドは定位置にしておいたままの方が乾かなくて済みますが、 クリーニング装置にさわりたい場合は、MP600の電源を入れてカバーを開けて、 ヘッドが交換位置に来たら電源コンセントを抜きます。
図の矢印の壁の内側に小さな長方形の穴が開いているので、マイナスドライバーで押しながら、前面パネルを上に引き上げるとはずれます。


右カバーをはずします。手前の銀ネジおよび奥の3つの黒ネジをはずして、手前側から右に引いてはずします。 次に操作パネルからの線(コネクタ2つ、ネジ止めアース線)、 およびスキャナからの線(フラットケーブル、コネクタ2つ)をはずします。 フラットケーブルのトロイダルコアが抜けやすいので注意してください。
左カバーも同様にはずします。はずすときにダンパの力でスキャナユニットが突然持ち上がることがあります。 水色のねじ止めアース線をはずし、ダンパからひねるようにスキャナユニットをはずせば分離します。
次に内側カバーをはずします。図の銀ネジ4つおよび黒ネジ(短)をはずします。 排紙トレイと背面の両面ユニットを開いて、カバーを上にまっすぐ持ち上げるとはずれます。 組み付けるときは、カバーを置いたあと排紙トレイを一旦閉め加減にします。
紙詰まり修理等ではここまで開ければ十分です。
下部ベースプラスチックから本体メカをはずす場合、インクでよごれないように移動先として横に新聞紙を広げておきます。
まず電源ユニットをはずします。裏側から道具なしに簡単にはずせます。下部用紙カセットもはずしておきます。
右側面にある配線をはずしていきます。 最初に赤外線ユニットへの線、次にカードリーダへの線、その次にプラテンユニットへの線をはずします。 最後にアース線のねじ止め部分をはずしますが、線自体をはずす必要はありません。
カードリーダと本体を繋いでいる鉄板もネジ3つではずしたら、 図の銀ネジ6つ(ツバ付き)をはずします。 プラテンユニットへの線を本体メカ上に移動させ、背面両面ユニットを閉じCDRトレイを開いてから、本体メカを上へ引っ張り上げます。
廃インク吸収体(QY5-0181)は5mmぐらいの紙フェルトが4層程度重ねられたものです。 界面活性剤が入れてあるらしいので洗って再利用はあまりうまくないようです。
 

クリーニング装置

右部にはパージユニット(QM3-0033)があり、 ヘッドはふだんここでキャップされています。 キャップの下には穴が開いていて、クリーニング時に吸引されます。 また、ワイパーの機構もありヘッド表面のよごれを落とします。
ヘッドのキャップというのはヘッド自身のインク乾き防止のほかに、 クリーニング装置そのもののインク乾き防止の役目があります。 ヘッドの洗浄等で長期間はずすときは、 キャップ内のフェルトも洗浄したほうがいいでしょう。

ABシステム

インキインクタンクには個別にインク残量管理のチップが付けられており、 インクを取り付けるとキャリッジ側に付けられた端子と接続するようになってます。 接続端子は電源、GND、クロック、データの計4線、 すべてのインクで共通で、I2Cのような信号だと思われます。
それじゃあどこに何色を刺したかわからないんじゃ…そこでLEDが活躍します。 交換するインクがわかりやすい、と高齢者向けな赤色LEDですが、 実はこのLED、インクタンク側にあります。
本体プラテン側に、このLEDの光を検知するためのセンサがあり、 例えばMのインクを検知するときには、 センサの前にMが来るようにヘッドを動かし、MのLEDを点けてみてそれを検出しています。 ちなみに4つの場所が正しければよいのでCのインクは直接検出せず、これで若干スペースを稼いでいます。 でもPgKには他のインクつかないんだから、左右逆順にしてしまえばもっと節約できたのに。
このほかプラテンにはインク残量検知のインタラプタ(インクタンク底のプリズムで検出)と、CDRトレイを開いたかどうかのスイッチが付けられています。

位置決め

ヘッドはCRモータで駆動され、透明なフィルムのパターンを キャリッジ上のインタラプタで検出しています。
行送り機構はLFモータで駆動され、 印字前ローラと印字後ローラ両方に付けられたフィルムのパターンを インタラプタで検出しています。 2つにして紙送り精度が上がって印刷速度が向上したそうですが、 この2つのローラはギアで組み付いており、 素人目にはその理由がよくわかりません。
また、LFモータは前面排紙トレイを開く棒を叩いています。この棒の頭内部のバネが飛びやすいので注意しましょう。

カードリーダ

ユーザミス対応のためか右カバーを開けるだけで ネジが廻せ、はずせるようになってます。 スキャナユニットを持ち上げた時の検知スイッチもここに居候しています。
チップはSMSCのUSX2008-NU-02で、SMSCにはその型番はありませんが USB2228の仲間だと思われます。 チップ自体はハイスピード対応ですがフルスピード接続されているので遅いです。 実はSDHCに対応していますが、相性の悪いSDカードがあります。 基板裏面にはファーム用Flashの空きパターンがありますが、 PictBridge端子にハイスピードの外部カードリーダをつなげられるようにしてくれたほうが ありがたいです。

ロジックボード

ロジックボードにはPCからのUSB端子が直付けされており、また裏面にはインタラプタが2つ直付けされています。
大きいのはSoC(CPU)とDRAMのマルチチップモジュールで、 小さいほうはフラッシュでしょう。 型番は両方ともカスタム番号(QK1-2820、QK1-3221-04)となっています。
基板下方がモータドライバ部分となっていて、スキャナモータ、CRモータとLFモータ、 およびAPモータとPFモータをドライブするようになっています。 給紙元選択、給紙、紙送り、裏返し、ヘッドの上げ下げ、クリーニングのワイパー、染料顔料個別のパージ吸引などありとあらゆる動作をAPとPFの2つのモータだけでやっており、実にメカメカしいですね。

サービスモード

電源切から、リセット押しっぱなし→電源押しっぱなし→リセット離す→リセット2回→電源離す、 で初期化が終わるのを待つとサービスモードになります。 ここでリセット1回→電源1回でノズルチェックパターン、リセット2回→電源1回で内部情報が印刷されます。リセット押さずに電源1回で電源が切れます。 ちなみにこの過程でインタラプタの補正値が再設定され、 CDトレイ認識が正常になったりするようです。
MP600         機種名
V1.07         バージョン
D=008.3       廃インク吸収体の使用量(%)
USB=(21FFFF)  シリアル番号
JPN           地域設定
LF=2          行送り設定値
FA=7F FF FF   内部番号
CDRP=(-00008,-00087) CDRトレイ補正値
VrefPWM=00010 不明
Temp.=059     不明
AB(           インク種類検出値
  K=OK (K:365,Y:001)  KインクLEDを点灯した場合にK、Y位置で検出された光量
  Y=OK (K:002,Y:37C,M:021) 同様
  M=OK (Y:019,M:378)  同様(C位置で検出することはない)
  C=OK (M:01C)        同様(C位置で検出することはない)
  PIGBk=Ok (377))     顔黒インクLEDを点灯した場合に検出された光量
通常のノズルチェックでは詰まりがないのに、 サービスモードのノズルチェックパターンでは印刷されないノズルがある場合があります。 どうやら工場出荷時にあらかじめヘッド(QY6-0061)を検査して変なノズルを使用しないようにHDEEPROMに書き込んでいるようです。
HDEEPROM
0022     不明
01       バージョン
09       ヘッドID=09
ABCD0000 シリアル
0013051F ロット 4+4+4+4+6+6+4bit LN(00000 00000 00001 00003 00001 00017 00015)
24070800 吐出レベル
0000… DD00 0000… エラーノズルリスト?
44CF     チェックサム(全部足すと0000)