旧・静音マシンへの道

三田でADSL試験サービスを使ってきた私ですが、引っ越して武蔵境に。 でもちろんFlet's ADSLを引いたんですが、重要な違いとして 「Flet'sは接続の度に毎回IPアドレスを割り当てられるので サーバとして使うためには電源を常時ONにしておかなければならない」 ということがあります。
まあ最近出てきた安いルータを導入してもいいし、 そもそも自宅でwebサーバを立てるつもりはないのでどうでもいいのですが、 家に置いてきたデータを会社などからアクセスすることができない。 そのためにリムーバブルにして、前はディスクごと移動していたのですが、 中央線はむちゃ混みなのであんまりやりたくないし、 せっかくのADSLだからなんでも回線経由が今後のあるべき姿だと。
で、普通なら通常使うマシンとは別に ファイルサーバ兼自宅webサーバ兼ファイアウォール兼NAT機能、 できればMPEG2で予約録画なんかも可能なマシンを仕立てて、 それに常時電源入れておくというものでしょう。 実際それが正解でしょうが、 自宅にいるときはメインマシンの電源というのはだいたい入っているわけで、 それならわざわざ別サーバにしないで今使っているマシンを静音マシンにしてしまえ! となるわけです。
引っ越す前から自宅マシンは静音で仕立てたので、 武蔵境に来たからといって大きな改造はしてないんですが、 簡単に現在のマシンを紹介します。

要求事項

大きさ: 小さいこと。
静音: 寝るときに気にならないこと。
CPU性能: MPEG2の予約録画、とかにらむとPen3-600MHzあたりで十分。
グラフィック性能: ほとんどいらないけどいじるためAGPスロットは必須。
PCMCIA: 私の場合AI15とか手放せないのでPCMCIA16bitは必須。

ケース


このMicroATXのケースが 小さいし拡張性もある、 ということでこれを見たから自宅マシンを作ろう、とそもそも思い立ったのでした。 ベアボーンでしたがケースしか利用していません。 このケースは上部ドライブベイはフロッピー用でスリットしかなかったので ごりごりけずって3.5inの普通のドライブベイにして、 2.5inリムーバブルハードディスクを入れてあります。 あとケース下部の通風孔を空けてあります。
今は同じ大きさで上部を改造しなくてもふつうの3.5inベイなケースもあります。

キーボードは84英語配列なBTC-5100Cを、 コントロールやESCの入れ替えをしてカーソル配置を←↓↑→に改造してあります。

マザーとCPU


マザーはMicroATXでSocket370でPCMCIA16bitのためにISAがあってAGPがあって、 そして電源ファンだけでCPU冷却も行うためCPUの位置が良くて、 なるべくならIntelチップセットのマザー、 ということでほとんど選択肢なくCHAINTECH CT-6ZIA。 現在は手に入れることは不可能でしょう。
もともとPen3対応じゃないのでAM2切断、AH4-X4ジャンパしてます。 あと他のPen3対応マザーからCoppermine用Microcodeテーブルを引っ張ってきて、 cbrom.exeでBIOS改造してちゃんとMicrocodeパッチが当たるようにしてます。 でもACPI対応が不十分なのがちょいと不便。 Windows2000asなのでAPMじゃ電源切れないんですよ。

CPUファンは設けず電源ファンだけですべてまかなっています。 CPU側から電源内部への吸い込みで、12Vのファンを5V駆動してます。 安物のファンを5V駆動してみて音の小さいファンを選ぶとよいかと。 CPUのコア電圧は1.65V→1.45Vに落としてあります。 このCPUはいわゆる「あたり」と言われるロットなんですが、 それをスピードじゃなくて発熱低減のほうに利用している、ということで。
実際1.45Vに落とすと600MHzではほとんど発熱せず、 5V駆動ファンのわずかな風量で十分なようです。 ただヒートシンクはもうちょっと風に対し抵抗のないもののほうが良いかも。

拡張ボード類


電源はそのままつけるとCPU側じゃない方にファンが向くので逆に取り付け、 ついでに通風孔を広げています。 もともとケースについてきた電源はちっちゃい奴なんですが、 通常サイズに変えたため5inドライブベイとのクリアランスがほとんどなく、 CDROMドライブの奥行きは200mmが限界です。 現在はTOSHIBA SD-R1102を入れてます。 以前はRICOHのMP9120Aを入れていたんですが、 初期故障があったのと挿入時認識失敗が頻発してきたので御役御免にしました。
スロット1のAGP、 あまりにへたれですがファンのない手持ちカードがこれぐらいしかなかったもので。
スロット4はISAとPCIの兼用スロットですが、ISAにはPCMCIAインタフェース、 PCIには無線LANの両方を同居させてます。 PCMCIAは前面のFDとのコンボドライブのほかに後面スロットにLANカードを 刺してあり、これでADSLモデムに接続されています。 無線LANはCOMPAQのWL200のアンテナコネクタをPO6-LR-PCにつけかえて、 前面プラスチック内部に張ったお手製5/4λホイップアンテナに接続しています。 (一度ちゃんと短縮率計算しないと…マッチングもなあ…) こういう内部アンテナにしようと思うとあとCoregaのしかないんだけど、 厚みがけっこうあってPCMCIAとの同居が難しいです。

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