110gc -- DataScope Graphics Component
ライブラリリファレンス - gcApp
gcAppクラス
110gcの一番大元のクラスで、
アプリケーションコンテキストを管理することになっていますが、
現在のところ110gcはアプリケーション個別にリンクされますので、
アプリケーションコンテキストは単にスタティック変数になっているだけです。
その他、雑多な関数もこのクラスに押し込んであります。
short gcAppInit(short flag);
110gcグラフィックスライブラリを初期化します。
具体的には、アプリケーションコンテキストの初期化と、
現EEPROM内OSの解析を行ないます。
110gcの関数を呼び出す前に、最初に呼び出してください。
flagは、gcApp_patient変数の初期値です。
詳しくはgcAppPatient関数を参照してください。
【戻り値】 |
-1 ☆ | EEPROM内OSの解析失敗 |
1 | 正常 |
void gcAppPatient(short flag);
gcApp_patient変数を操作します。gcApp_patientの値は、flagの値により、
次のように操作されます。
- 1
- gcApp_patientを1増やします。
- -1
- gcApp_patientを1減らします。負にはなりません。
- 0
- gcApp_patientを強制的に0にします。
gcApp_patient変数は、エラーの管理をする変数です。
この変数が0の場合に、110gcの関数群で☆のついているエラーが発生すると、
LCD画面上にメッセージを表示し、アプリケーションを自動的に停止し、
切替キー以外の操作を受け付けなくなります。
つまり、gcApp_patient変数が0の場合には、
☆のついた戻り値を各関数が返すことはありません。
もし、☆のついた戻り値を得たい場合には、その関数を呼び出す前に、
gcAppPatient(1)を呼び出してください。
...
gcAppPatient(1);
moke= gcObjAlloc(1000);
gcAppPatient(-1);
if(moke==0) { メモリ不足の場合の処理 };
...
void gcAppError(const char* mesg);
もしgcApp_patient変数が0の場合には、画面上にmesgを表示して、
アプリケーションを停止します。
gcApp_patient変数が1以上の場合には、なにもせずにリターンします。
void gcAppFatal(const char* mesg);
gcApp_patient変数の値にかかわらず、画面上にmesgを表示して、
アプリケーションを停止します。
この関数から戻ることはありません。