prelineは programのラッパープログラムです。 prelineは通常 $HOME/.courierから起動されます。 起動されると、preline はprogramをコマンドラインで指定された引数を伴って起動します。 programは配達するメッセージを追加のヘッダと共に受け取ります。 追加のヘッダは環境変数 UFLINE、 DTLINE、RPLINEからprelineが作成します。 courierdeliverがこれらの環境変数を設定し、$HOME/.courierを読み込んでそこに書いてあるコマンドを実行します。 これらの環境変数にはローカルメールボックスに配達されるメッセージに 追加しなければならないヘッダが格納されています。
prelineは$HOME/.courierから起動される programが、これらの環境変数を理解できない場合に使用します。 UFLINEには From_ ヘッダ、 DTLINE には Delivered-To: ヘッダ、RPLINE には Return-Path: ヘッダの内容が格納されます。 programが読み込むメッセージ中にこれらのヘッダがないと、 メールループが発生してリソースを食いつぶしたり、 あるいはローカルに配達するメールにFrom_行の存在を仮定されているプログラム(procmailとか) を誤動作させます。