Debian パッケージ courier-maildrop

mailbot

名称

mailbot -- MIME対応自動返信ユーティリティ

書式

mailbot [options] {program} [arg...]

.mailfilter の中:

if (/^Subject: *info/)
{
     cc "| mailbot -t /usr/share/autoresponse/info -d autoresponsedb \
            -A 'From: info@domain.com' /usr/bin/sendmail -f ''"
}

説明

mailbotはメールメッセージを標準入力から読み込み、 その送信者への返信メッセージを作成し、mailbot自身のオプションの後に指定してある programを起動します。 programは標準入力から読み込んだメッセージをメールとして送るプログラムと 想定されています。programが指定されない場合、 mailbot は 'sendmail -f ""'を起動します。

mailbot には返信が重複しないようにするためのいくつかのオプションが指定できます。 もしmailbot が返信メールを送るべきではないと判断した場合には、 programの実行はせずに単に終了します。 自動返信はオプション指定で MIME形式による配送ステータス通知メッセージとしてフォーマットすることも可能です。

自動返信のテキストには-t-m 引数で指定します。どちらかが必要です。 他の引数はオプションです。 標準のふるまいは、元のメッセ—ジに"Precedence: junk" か "Precedence: bulk" ヘッダを含まず、かつ(MIME形式による配送ステータス通知メッセージ)以外の場合に 自動返信されます。 -Mオプションで自動返信メールそれ自身を、 MIME形式による配送ステータス通知メッセージとして送ります。

オプション

-t filename

自動返信のテキストをfilenameファイルから読み取ります。単なるテキストのメッセージです。

-c charset

返信のMIMEキャラクタセットを指定します。 mailbotを単独で起動するとデフォルトのキャラクタセットを表示できます。

-m filename

自動返信のメッセージをMIME形式で指定します。-tオプションに似ていますが、 filenameはMIMEヘッダの後、空行をあけて、 対応するMIMEコンテンツを続けます。filenameの中身は加工されずに自動返信メッセージに挿入されます。

-M address

自動返信をMIME形式による配送ステータス通知メッセージ (RFC 1894) として送ります。 配送ステータス通知メッセージを生成したメールアドレスは、 addressRFC 2822 形式で指定します。 なお、自動返信のFrom:ヘッダを指定するために-Mオプションと共に -Aオプションも指定する必要があるでしょう。

-r addrlist

addrlistはコンマで区切られた、 RFC 2822形式のメールアドレスのリストです。 mailbotはここで指定されたアドレスが元のメッセージの To:Cc: ヘッダにある場合に限り、自動返信します。

-d filename

ファイル名 filenameの小さなデータベースを作成し、 自動返信したメールアドレスを保存することにより、 同じアドレスへ複数の返信を出さないようにします。 (到着したメッセージの、同一差出人への自動返信を抑止します。) この -d オプションは maildrop がGDBM/DB付きでコンパイルされた時のみ有効です。

-D x

同一差出人への複数の自動返信を x日間抑止します。(デフォルトは1日です。) -d オプションを参照してください。 -dオプションはメールアドレスのデータベースを作成し、 最後にいつ自動返信のメールを送ったかを記録します。 同一アドレスへの自動返信は-Dオプションで指定した日数以上経過しないと送られません。

-s "subject"

自動返信のSubject: ヘッダ (表題) をsubjectに設定します。

-A "header: value"

返信メッセ—ジの追加のヘッダを指定します。複数の-A オプションが指定できます。

関連項目

maildrop(1), reformail(1), reformime(1).